人間の思考に早い思考(システム1)と遅い思考(システム2)があって、本来システム2を使って処理すべきものをシステム1で処理してしまう結果、不合理な意思決定をしてしまう例が多く取り上げられています。
読者宛のクイズや実験結果、歴史的なエピソードなどが豊富に使われていて本当に面白いです。
現時点で、今年読んだ本の中ではダントツです。
![]() | ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (2014/06/20) ダニエル・カーネマン 商品詳細を見る |
読んでるうちに嫌な汗が出てきて、休日に読むもんじゃないな、と思いました。
とにかく、安易に人と自分を信用しすぎないこと、勉強を怠らないことが大事なのがよく分かりました。
現在、どっちも不十分なので、本当に読んでよかったです。
ただ、本当に精神衛生にはよくないですね。
![]() | 東弁協叢書 弁護士の失敗学冷や汗が成功への鍵 (2014/07/11) 高中 正彦、川畑 大輔 他 商品詳細を見る |
承諾誘導と説得についてあらゆるテクニックが科学的裏付けをもとに紹介されていて、交渉から営業まで色々なことに応用できます。これを読んでおけば、セールスマンのセールストークを聞いて、「あー。そう来たか、コミットメントと一貫性ね!」、とか、「またまた返報性ですか・・・。お返し絶対しないけどね。」とか、使用されているテクニックが分かって楽に撃退できるようになります。
分厚いのですが、非常に読みやすく、時間をかけずに読めます。特に仕事上、説得が必要な場面で重宝してます。
![]() | 影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか (2007/09/14) ロバート・B・チャルディーニ 商品詳細を見る |
事例も豊富で、いろいろな業種が取り上げられており、法律事務所のものもあります。
ページ数からすると、仕方ないのですが、一つ一つの事例はやや短めです。
まあ、自分で記事になっているサイト確認すればいいんですけどね。
とりあえず、何も考えずに業者に丸投げする前に読めば、お金を無駄にせずに済むと思います。
ある程度のリテラシーがあれば、自作のページで勝負することも十分に可能だと思います。
参考図書のコーナーも充実していて、お買い得だと思います。
![]() | 小さな会社の魅力と集客が10倍アップするホームページのつくり方 (2014/07/16) 菅谷信一 商品詳細を見る |
アルコール依存からの回復の過程のお話自体(スリップした仲間のエピソードや自分の根っこを突き詰めていくところ)も非常に素晴らしいですが、最後の方の弟との再会シーンや自分の本当の生い立ちを知るところなど、作ろうと思っても作れる話ではなく、本当に読みごたえがあります。
あらゆる依存症の根っこは同じなので、アルコールに限らず依存症に苦しんでいる全ての人にお勧めできます。
単に物語として読んでもかなり面白いですので、お勧めです。
![]() | 飲んで死にますか やめて生きますか―アルコール依存症ものがたり (2003/10) 三輪 修太郎 商品詳細を見る |